◆毎日新聞のヘッドラインをみると、そうとう大事件という印象です。
◆しかし、べつの例えばSecurityNEXTでは「約2000人分のマイナンバーを誤通知 – 表計算ソフトの操作ミスで」となっています。◆こちらの方が事態を正確にとらえています。◆すなわち
▶エクセルの操作ミス
▶174自治体/1992人分の誤記載
▶誤記載のままふるさと納税者の居住する市区町村へ「寄附金税額控除に係る申告特例通知書」を送付した(ここで大事なのは、送付先が、寄附した納税者本人ではないことです)
▶納税者本人ではなく、居住する自治体が誤記に気付いて発覚した。
◆湖西市からみると誤記載1992人分であり、うわっ!大変と思うかもしれません。◆でも、流出ではなく、受け取ったのは自治体です。◆誤りマイナンバーの納税者本人ではありません。◆受け取った174自治体から見ると、実際何人分かは不明ですが、1自治体当たり、平均11人から12人分の誤記載です。◆しかも、報道からは、自治体の外へは流出、漏えいはしていないことが分かります。
◆こうしてみますと、誤りではありませんが毎日のヘッドラインが大げさであることが分かります。◆この場合、複数の自治体がマイナンバーの誤記に気付いたことが重要です。◆もちろん表計算ソフト(たぶんエクセル)の居住自治体をキーにした並べ替え(ソート)操作の確実性を高めることと、ソート後の誤りチェック(ツール、プロセス)が対策として必要であることはいうまでもありません。(北嶋勝)